お知らせ

商品のご案内|品評会受賞茶ができるまで

本年初夏、私たちは品評会出品茶用の手摘みをお手伝いさせていただきました。

昨年の新茶を摘採したあと、一年かけて徹底した土壌管理を行い迎えた4月末。
黒い被覆の下、僅かな日光にキラキラ輝く茶畑に20人のお茶摘みさんが集まり手摘みしていきます。
それは途方もなく、丁寧で、根気のいる手仕事。まだ開ききってもいない、芽吹きたての新芽を手と目で選りすぐり、一芯二葉の先端の部分だけを贅沢に手摘みしていました。
プチップチッと、小気味いい音とともに香りだす甘く青々とした清涼な香り。

摘採した茶葉はその日の午後には製造へ入ります。
茶畑に隣接する工場には当茶を仕上げる茶師さん製茶工場の社長、埼玉茶業研究所の先生がた、昔岡野園のお茶を作ってくださった大師匠まで熟練した茶師のみなさんが終始仕上がり具合に目を光らせていて、特別な気合いを痺れるほど感じたのを鮮明に覚えています。

そんな丹精込めて一切の妥協をせず揉み上げた極みを尽くした茶葉が栄えある結果に結びつき大変嬉しく誇らしい気持ちです。
針のように細く撚られた茶葉はお湯を通すと元の葉のカタチ、新緑の鮮やかさに戻ります。
水色は透明に近い美しい黄金色。御出汁のような濃厚なうまみが口に広がります。

大切な方への贈りものに、ご自身へのご褒美に、極上の一服を。